非常食として保存できる食品

容器や包装の様式            食品名

缶入り           肉類・魚介類・野菜・果物の缶詰(約2年)、
              スープ(1〜2年)、ジュース(1〜2年)、お茶(1年)、
              ミネラルウォーター(3〜5年)

ペットボトル入り      ミネラルウォーター(1〜3年)、お茶(1年)

びん入り           ジュース(1〜2年)

トルトパック      ごはん類(1年)、カレー(2年)、スープ(1年)

大地震に備えて

現在、首都圏直下型東海、東南海・南海などの大規模な地震の発生が予想されている。いつ起きても不思議ではない地震に襲われたとき、あなたは、家族は、大丈夫ですか?

家屋が倒壊するだけでなく、火災や津波に襲われることも。ビルから割れたガラスが降ってきたり、エレベーターに閉じ込められるなど、どこで被害を受けるかわからない。
大地震という最悪の事態を冷静に乗り切るため、準備や心構えが大切。家族全員で防災会議を開き、我が家の安全を点検しよう。

常に最悪の事態想定

政府の中央防災会議によると
首都直下地震では、最悪で犠牲者は1万1千人、経済被害は112兆円に上る。
犠牲者は東海地震では9千2百人、津波被害が大きい東南海・南海地震では1万7千8百人と予測される。

政府はこれら大規模地震に対する防災戦略をつくり、犠牲になる人の数を10年間で半減する目標を設定している。実現には、家屋の倒壊を防ぐ耐震改修や家具の固定、ガスや電気機器からの出火防止策など我が家の備えが不可欠だ。

防災アドバイザーによると
「自分だけは安心と思っている人は防災オンチ。絶対安全はない。常に最悪の事態を想定し備えるべきだ。家族全員で防災会議を開いて検討してはどうか」と提案する。
更に、「足場の悪い被災地で子供を連れて避難するには、両手が自由な方がいい。ポケットに防災用品が入るベストを子供用も作るなど家族独自の工夫が大切」と助言する。

我が家の準備度チェック

@ 別々の場所で被災したとき、家族が集まる場所を決めていますか?
  火事の影響がないような学校や公園など。避難経路も知っておきましょう。

A 災害用伝言ダイヤル「171」の使い方を知っていますか?
171にかけ伝言を入れるときは1、聞くときは2で、後は自宅の電話番号を入れる

B 金具で止めるなど家具が倒れない対策を取っていますか?
  倒れても身体を直撃しないように家具の配置に工夫を。特に、寝室は大切

C 割れたガラスでけがをしないような対策をしていますか?
  ガラスに飛散防止フィルムを張ったり、昼間でもカーテンを閉めるのが有効

D 非常用持ち出しの防災袋を準備していますか?
  飲み水、食料に加え、身分を証明する保険証や貯金通帳などのコピーも忘れずに

E 防災訓練に参加していますか?
  ご近所での助け合いが大切。お年寄りの家には特に目配りを


家族が別々の場所で被災した場合、待ち合わせ場所を決めていても、すぐには会えない。
だから、災害用伝言ダイヤルの利用を勧める。NTTのダイヤル171は毎月1日に模擬訓練でき、音声に従えば操作も簡単だ。遠方の親戚を緊急の連絡先にするなど家族でルールを決めてほしい。

家の中では、「生存空間」をつくりたい。家具が倒れても身体を直撃しないように配置すべきだ。特に一日の三分の一を過ごす寝室は、一番の安全地帯に。ベッドは脚の高さの分、
家具が倒れきらないので布団より安全だ。家具を金具で固定している家庭は三割程度しかない。固定し倒れにくくすれば、逃げ出す時間を稼いでくれる。

割れたガラスが飛び散らないよう、昼間もレースのカーテンは閉めておく。茶たんすは戸が開かないよう取っ手にストッパーをかけ、ガラスに飛散防止フィルムを張ること。
防災袋の中身は旅行で持っていくものを参考に。身分を証明する保険証や貯金通帳のコピーを入れておけば、自治体の被災証明に役立つ。

「地震だ、火を消せ」といわれるが、身を守ることが先。大規模地震では救急車も来ない。
けががなければ、二次災害に気をつけ近所で助け合おう。あと、家を離れる前、火事にならないよう電気のブレーカーを落とすことも忘れずに。

地震が起きれば道路などが寸断され、外部からの助けはあまり期待できない。だから「三日間は自力でしのげるように」が、地震に備えた共通認識だ。何を用意しておけばいいのか。1995年の阪神大震災で避難生活を乗り切るために、役立ったグッズのトップは懐中電灯、次は食料品だが、3位はラップ、4位はポリ袋。水が出ず食器を洗えないので、衛生のためラップで覆って使いラップは捨てた。ポリ袋は、水汲みや汚物処理、窓の隙間をふさぐのにも重宝したという。割れたガラスでけがをしないよう軍手なども必要だ。キャンプ用品が役立ったという声も多い。

よく売れているのが袋状の簡易トイレだ。断水しても洋式の便座にかぶせて使え、汚物を凝固剤で固め捨てることが可能だ。ハンドルを回して発電できるラジオも人気で、携帯電話の充電ができるものもある。

阪神大震災のときに役立ったグッズ
1. 懐中電灯
2. 食料品
3. ラップ
4. ビニール袋
5. 小型ラジオ
6. トイレットペーパー
7. 電池
8. ウエットティッシュ
9. 手袋・軍手
10. 小銭
11. 使い捨てカイロ
12. カセットコンロ
13. 下着
14. 薬
15. 紙コップ
16. 飲料水
17. アルミ箔
18. 紙皿
19. 生理用品
20. 帽子


懐中電灯はあったが揺れで飛んでしまったり、家具の下敷きになって取り出せなかった例も。懐中電灯の代わりに、ペンライトが役立ったという人もあった。また、ソーラー電池ラジオは電池切れの心配がなくてよいとの声も

一度目を通しておくと安心です。

頼りになるラジオ
災害の時、頼りになるのがラジオです。地震で停電になるとテレビからは情報が得られないことがありますが、電池式の携帯ラジオならいつでもどこでも聞くことができます。避難する時にも手軽に持ち出すことができて狭い避難所でも場所をとりません。阪神・淡路大震災の時も被災地では、生活に欠かせない情報をラジオから得ていたという話が多くの人から聞かれました。普段から手の届くところにラジオを置くか、非常持ち出し品をまとめた袋の中にラジオも入れておきましょう。予備の電池も忘れずに用意しておいて下さい。

飲み水の備え
大地震が起きると断水のおそれがあります。日頃から家に飲み水を備えておきましょう。人が生きていくためには1人1日およそ3リットルの水が必要とされています。3日間持ちこたえれば、給水車などで水が供給されるようになるといわれます。最低3日分の水を用意しておけばよいでしょう。4人家族の場合、3日分で36リットルの水が必要です。市販のペットボトルを買い置きして冷暗所に保管するのもひとつの方法です。賞味期限があるので期限が近づいたものから使って買い足していくとよいでしょう。

水の汲みおき
飲み水だけでなく、トイレや洗い物に使うための水を風呂などに汲みおきしておきましょう。阪神・淡路大震災では、水道が元通りに復旧するのに地域によっては3か月かかりました。飲み水は給水車で手に入りましたが、生活に使う水は手に入れるのが大変でした。風呂桶にまとまった量の水を汲みおきしておくと断水になってもあわてずにすみます。残り湯でもトイレなら十分利用できます。ただし、風呂桶にはふたをして、小さな子どもが水に落ちないよう注意してください。

非常持ち出し袋
日頃から非常持ち出し品を準備してリュックサックやかばんにつめておきましょう。避難時に支障のない重さは成人男性で15キロ、女性では10キロほどです。中に入れておくのは缶詰などの非常食で目安は家族3日分。飲み水は1日1人3リットル。大事な情報源のラジオ、懐中電灯、予備の電池も必要です。衣類、毛布。傷薬や常備薬。手袋、ティッシュ。家庭によっては、おむつやミルク、離乳食。眼鏡やコンタクトレンズの保存液。貴重品も、いざという時に持ち出せるよう日頃から整理しておきましょう。

役に立つ10円玉
大きな地震がおきると、大勢の人が一斉に電話を利用するため、一般の電話や携帯電話の回線が混雑して通話が制限され、電話がつながらないことが予想されます。この時、有効なのが公衆電話です。公衆電話は災害の時には優先的につながるようになっています。一般の電話や携帯電話がつながらない時は公衆電話を利用してみて下さい。ただし、停電の場合は、カード式の公衆電話は使えなくなることがあります。そういう時でも10円玉は使うことができます。非常持ち出し品の中に10円玉を入れておくと役に立ちます。

ヘルメットとずきん
地震の時に家具が倒れたり、棚の物や照明器具が落ちてくる危険があります。家の外では屋根瓦や割れた窓ガラス、看板も危険です。大きな地震の後は余震にも備えてヘルメットや防災ずきんをかぶりましょう。ヘルメットはオートバイ用や作業用の物が使えます。東海地震に備える静岡県では、肩からひじのあたりまで届く防災ずきんが普及しています。また薄手の座布団を二つ折りにして防災ずきんを作ることができます。

消火器
地震でこわいのが火災です。火事になっても直ちに消し止められるよう消火器を備えておきましょう。1軒に2〜3本用意して、家の中に分散して置いておくのが理想的です。いざという時、だれもが使えるよう説明書をよく読んでおきましょう。てんぷら鍋に火が入った場合は、いったん壁にぶつけて、はね返った消火剤が鍋に入るようにしたり、上向きに消火剤をまいて炎を覆うようにかけるのがコツです。消火器の有効期限はおよそ5年。メーカーに問い合わせれば中身の詰め替えと点検を行ってくれます。

地震保険
地震で住宅が壊れたり地震による火災で住宅が焼けたりした場合、火災保険では補償されません。このような時、地震保険で補償が受けられます。火災保険に入っていることが契約の条件で、津波被害も対象になっています。保険料は、建物の耐震性、県別に定めた危険度によって違います。東京、神奈川、静岡は全国で最も危険度の高い地域で、これに続き首都圏では埼玉、千葉、それに長野が含まれています。地震保険の加入率は、全国で最も高い24.2%の東京をはじめ神奈川、千葉、山梨、埼玉などで全国平均を超えています。

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